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中小企業診断士の勉強記録

外資系企業に勤めている以上、終身雇用なんて望めません。65歳まで働くために、何か公的な資格を得ておこうと思い、遅ればせながら中小企業診断士の資格を取得すべく勉強しています。一次試験に無事合格し、養成機関に通う日々です。英国大学院MBAも仕事をしながら取得したのですが、時間はかかったものの、その過程は非常に濃いものでした。今回も、時間をかけてでも着実に知識を積み上げる道を選びました。

今まで、英語、少しの中国語、MBA、国際証券アナリストなどなど勉強を重ね、管理職として現場でちょっとした実績も残していますが、コンサルタントとして事業をサポートした経験はありません。いくつになっても社会の歯車として必要とされる人材でいられるよう、そして、家族と自分自身の人生を豊かにできるよう、(おそらく)人生最後のインプット機会にコミットしています。

  • 2022-10-24
  • 2022-10-24

ケースメソッドについて

MBAプログラムには、「ケース」と呼ばれる読み物を題材に授業を組み立てるケースメソッドを採用するものと、理論を纏めた「教科書」を題材に授業を組み立てるものの2種類があります。私はたまたまその両方でマスターを取りました。それらの違いについて話す機会がありましたので、簡単に纏めておきます。 おそらくケースメソッドの前提を理解すると、両者の違いがわかります。「ケース」とは企業や業界で起こった事象をもとに […]

  • 2022-09-19
  • 2022-11-20

学びの価値

中小企業診断士の一次試験に合格して以来、2年間の養成課程に通っていましたが、先日、無事修了しました。私にとって2度目のマスター(MBA)プログラムであり、先生や若い方々から大いに刺激を受けた非常に充実した2年間でした。 このプログラムで得た膨大な価値を書き尽くすことに代えて、同級生からもらった4つのメッセージを残しておきます。 Nothing is unachievable, if we set […]

  • 2022-07-04
  • 2022-07-04

日本郵政による楽天への出資

2021年3月12日、楽天が日本郵政との資本提携を発表しました。日本郵政から1,500億円の出資を受け入れるほか、ウォルマートやテンセントからも出資を受け入れ、楽天にとって総額2,400億円程度の増資になるようです。このサプライズに株式市場は好反応を示しました。増資により得た資金はいうまでもなく、新規参入する携帯電話事業への投資資金として使われることになります。 この提携発表から1年以上が経過しま […]

  • 2022-07-03
  • 2022-07-03

インフレーション

インフレーションが経済の主要課題になってきました。少し前まで、どうやってインフレーションを起こすか四苦八苦していた状況で、インフレなんて永遠に来ないのではないかと思わせるほど物価が低位安定していましたから、やはりロシアによるウクライナ軍事侵攻の経済に与える影響は極めて大きいといえます。 インフレーションに関しては、過去に記事を書きました。インフレーション・ターゲットに関する記事や、マイナス金利政策 […]

  • 2021-02-15
  • 2021-02-15

将棋の評価値とゲーム理論

2021年2月11日に行われた朝日杯将棋オープン戦決勝トーナメントでは、藤井聡太2冠が準決勝で渡辺明名人に対して、決勝で三浦弘行九段に対して、いずれも見事な逆転勝ちを収め優勝しました。 「逆転」というからには、藤井さんが劣勢の局面があったわけで、昨今はそれが将棋AIが計算する「評価値」でわかるようになっています。実際、準決勝渡辺戦では99%、決勝三浦戦では98%、終盤に「藤井さんの負け」と判断され […]

  • 2021-02-14
  • 2021-02-23

差別化

コスト・リーダーシップに続いて、ポーターの競争戦略におけるもうひとつの柱、差別化について深掘りします。差別化の深掘りとなるとどうしてもイノベーションやマーケティング領域に入ってしまいますが、ここでは、より本質的に、コスト・リーダーシップと対極に据えられた差別化という戦略の意味を理解するに留めます。 企業間競争の結果を利益で測るとき、売上とコストとの乖離が大きいほど、大きな利益が期待できます。コスト […]

  • 2021-02-08
  • 2021-02-23

コスト・リーダーシップ

マイケル・ポーター教授の競争戦略論で、企業が取るべき戦略のひとつとされるコスト・リーダーシップについて議論する機会がありました。市場であたかも「コスト・リーダーシップ=安売り」という構図で理解されているかのように過剰な価格競争が見られ、日本企業の収益率が極めて低いという状況を招いているとする見方です。「コスト・リーダーシップ=安売り」という解釈が正しくないことは言うまでもありません。実際、コスト・ […]

  • 2021-01-25
  • 2021-02-07

日本の財政を考える

2021年1月24日の日経新聞の社説「財政悪化の現実を直視できないのか」は、プライマリー・バランスが2029年に黒字化するという政府のシナリオをあまりに非現実的として批判しています。 2020年度のプライマリー・バランスの赤字幅は、2019年度の14.6兆円から大きく膨らみ69.4兆円になります。コロナ禍の補正予算が反映されているとはいえ、黒字化は諦めたのかと誰もが疑いたくなる水準です。赤字は国債 […]

  • 2020-08-02
  • 2020-08-02

持ち家か賃貸か

僕は下手ながらも将棋を楽しんでいるのですが、将棋界では、相手側に回って盤面を眺める様子を「ひふみんeye」と呼んでいます。レジェンド加藤一二三さんが、相手が席を立ったすきにときどき繰り出した手で、もちろん、敬意を込めてこう表現するようになりました。立つ位置が変われば見える景色が異なるという経験は、決して珍しいことではありませんが、「持ち家か賃貸か」という使い古された問いについても、毎月の支払額では […]

  • 2020-07-16
  • 2020-08-30

中小企業診断士第一次試験(2年目)の結果です

先日行われました中小企業診断士の第一次試験で、昨年取りこぼした4科目‐経済、企業経営、法務、中小企業政策‐を受験しました。自己採点の結果は、足切りも免れ合格でした。 経済学・経済政策 76 企業経営理論 70 経営法務 68 中小企業経営 62 昨年の結果はこちらで、改めて振り返りますと非常に惜しいところにいたようです。中小企業政策を全く勉強していなかったので、そこで足切りされたように思います(こ […]