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Business/Economics

  • 2024-10-05
  • 2024-10-05

越境ECの台頭

日経新聞でTemuのビジネスモデルが紹介されていました。複雑な国際間の法律税務関係と煩雑な貿易手続きがなく、国内取引と同じようにスムーズに取引ができれば便利な世の中になるだろうなんて漠然と感じていましたが、すでにそうした時代になっているようです。しかし、この仕組みは完全に輸入側の産業を破壊します。国境の向こうの安い労働力と大量生産に価格で勝てる中小企業はありません。この仕組みを放置すると(もうすで […]

  • 2024-09-01
  • 2024-09-04

FX:金利が上がると円高?円安?

財務省の介入、日銀による異次元緩和の修正、8/5の日経平均の4,451円28銭(12.8%)の下落から、8月の為替市場は160円台から140円台半ばへと大きく円高ドル安に振れました。為替市場の混乱と時期を同じくして発表された予想を下回る米国経済指標が米国株価の下落を助長しました。その後、8月末には米国株は完全に戻り、日本株もほぼ下落前に戻りました。しかし、為替は140円台半ばに水準が変わってしまい […]

  • 2023-01-15
  • 2023-09-17

デジタル通貨について

ユーロがデジタル通貨の導入を割と真面目に検討しているらしい。ユーロという通貨は、今年から採用されているクロアチアを含め20の国家で用いられています。1999年に始まった通貨統合の試みは、2008年のリーマン・ショック、2015年のギリシャ危機を乗り越えて、次のステージを模索している。通貨発行権を有する中央銀行は、決済機能を提供するほか、金融政策によって物価に対する相対的な通貨価値をコントロールし、 […]

  • 2022-07-04
  • 2022-07-04

日本郵政による楽天への出資

2021年3月12日、楽天が日本郵政との資本提携を発表しました。日本郵政から1,500億円の出資を受け入れるほか、ウォルマートやテンセントからも出資を受け入れ、楽天にとって総額2,400億円程度の増資になるようです。このサプライズに株式市場は好反応を示しました。増資により得た資金はいうまでもなく、新規参入する携帯電話事業への投資資金として使われることになります。 この提携発表から1年以上が経過しま […]

  • 2022-07-03
  • 2022-07-03

インフレーション

インフレーションが経済の主要課題になってきました。少し前まで、どうやってインフレーションを起こすか四苦八苦していた状況で、インフレなんて永遠に来ないのではないかと思わせるほど物価が低位安定していましたから、やはりロシアによるウクライナ軍事侵攻の経済に与える影響は極めて大きいといえます。 インフレーションに関しては、過去に記事を書きました。インフレーション・ターゲットに関する記事や、マイナス金利政策 […]

  • 2021-02-28
  • 2023-09-17

長期金利が上昇しています

バイデン政権が2兆ドルの経済対策を打ち出したことを契機に、米国10年債の利回りが0.5%水準から1.6%まで上昇しました。各国で集団免疫獲得によるコロナ禍収束のシナリオが漸く現実味を帯びてきたことから、失業による需給ギャップを許容する経済運営から、雇用正常化に舵を切りました。失業が許容されると、企業は一時的に利益を出しやすくなりますから、株価は一時的なバブル状態を呈していましたが、徐々に落ち着いて […]

  • 2021-02-15
  • 2021-02-15

将棋の評価値とゲーム理論

2021年2月11日に行われた朝日杯将棋オープン戦決勝トーナメントでは、藤井聡太2冠が準決勝で渡辺明名人に対して、決勝で三浦弘行九段に対して、いずれも見事な逆転勝ちを収め優勝しました。 「逆転」というからには、藤井さんが劣勢の局面があったわけで、昨今はそれが将棋AIが計算する「評価値」でわかるようになっています。実際、準決勝渡辺戦では99%、決勝三浦戦では98%、終盤に「藤井さんの負け」と判断され […]

  • 2021-01-25
  • 2021-02-07

日本の財政を考える

2021年1月24日の日経新聞の社説「財政悪化の現実を直視できないのか」は、プライマリー・バランスが2029年に黒字化するという政府のシナリオをあまりに非現実的として批判しています。 2020年度のプライマリー・バランスの赤字幅は、2019年度の14.6兆円から大きく膨らみ69.4兆円になります。コロナ禍の補正予算が反映されているとはいえ、黒字化は諦めたのかと誰もが疑いたくなる水準です。赤字は国債 […]

  • 2020-12-13
  • 2020-12-13

全数検査の罪

品質向上を掲げている組織では、逸脱が生じたときに「全数検査」によって再発防止を図ります。全数検査は、品質向上という目的に対して、一見、万能に見えますが、場合により、とんでもないノイズを生じさせることに注意が必要です。数学的には「条件付き確率」でカバーされます。 ここでいうノイズは、不良品ではないのに、検査で「不良」と検出してしまう数を表現しています。検査が確実に不良品を検知し、確実に良品を検知する […]

  • 2020-08-02
  • 2020-08-02

持ち家か賃貸か

僕は下手ながらも将棋を楽しんでいるのですが、将棋界では、相手側に回って盤面を眺める様子を「ひふみんeye」と呼んでいます。レジェンド加藤一二三さんが、相手が席を立ったすきにときどき繰り出した手で、もちろん、敬意を込めてこう表現するようになりました。立つ位置が変われば見える景色が異なるという経験は、決して珍しいことではありませんが、「持ち家か賃貸か」という使い古された問いについても、毎月の支払額では […]