- 2025-02-16
- 2025-02-16
最近の物価高とその対策について
2024年の物価は、生鮮を除く総合が2.5%上昇し3年連続で2%超となったようです。12月は3%超と、未だ上昇トレンドにあります。2%超という水準は、バブル真っ只中の1989年〜1992年に4年連続で2%超をつけて以来約30年ぶりらしい。こうした物価高に対して賃金上昇が追いつかず昨年前半の個人消費は前期比マイナスでしたが、後半はプラスになって少しずつ景気が良くなっているようです。こうした物価高に対 […]
「過而不改、是謂過矣」過ちて改めざる、これを過ちという。(論語)
私は過去、大手商社、ベンチャー企業、外資系企業の財務部門で様々な経験を積んできました。その間、英国にある大学院にてMBAの学位を取得しました。客観的に見て、企業財務の専門家といえるだけの経験はあるのかもしれませんが、過去の経験や知識はすぐに古くなってしまうくらい社会の変化が早いので、なんとか遅れないように知識のアップデートを続けています。
今までの知識の棚卸しをしつつ、企業財務に関わる話題をエッセイの形で書き連ねました。専門的になり過ぎず、一貫してわかりやすい言葉で書くことを心掛けています。内容に関して、異なる見方やさらなる議論が必要な部分が多々あると思います。このエッセイの趣旨に鑑み、私自身大いに議論に参加し知識の幅を広げたいと思っております。
2024年の物価は、生鮮を除く総合が2.5%上昇し3年連続で2%超となったようです。12月は3%超と、未だ上昇トレンドにあります。2%超という水準は、バブル真っ只中の1989年〜1992年に4年連続で2%超をつけて以来約30年ぶりらしい。こうした物価高に対して賃金上昇が追いつかず昨年前半の個人消費は前期比マイナスでしたが、後半はプラスになって少しずつ景気が良くなっているようです。こうした物価高に対 […]
自民党の総裁選、その後の衆院選、与党が過半数を得ていない国会運営を通じて、特に年収の壁や増減税など、税制政策が活発に議論されています。企業財務出身の私としては、特に日本の税金の使われ方に大変興味があり、財務省の資料をいくつか引っ張り出して少し調べてみましたので纏めておきます。 まず、日本の所得税(+住民税)の水準についての国際比較を見ると、日本の税率構造は複雑に階層化されていて累進性が高く、最低税 […]
財務省の介入、日銀による異次元緩和の修正、8/5の日経平均の4,451円28銭(12.8%)の下落から、8月の為替市場は160円台から140円台半ばへと大きく円高ドル安に振れました。為替市場の混乱と時期を同じくして発表された予想を下回る米国経済指標が米国株価の下落を助長しました。その後、8月末には米国株は完全に戻り、日本株もほぼ下落前に戻りました。しかし、為替は140円台半ばに水準が変わってしまい […]
投資の評価方法を勉強すると、サンク・コストという言葉によく出くわします。直接的には過去に使った費用のことを指しますが、投資評価においては、過去に使った費用は採算上考慮すべきでないという文脈でよく見かけます。 サンクコストとは、すでに支出されて回収できない費用のことです。経済学や経営学では、意思決定に影響しないコストとして扱われます。サンクコストは、過去にかけた時間やお金などが正しい判断を妨げること […]
ユーロがデジタル通貨の導入を割と真面目に検討しているらしい。ユーロという通貨は、今年から採用されているクロアチアを含め20の国家で用いられています。1999年に始まった通貨統合の試みは、2008年のリーマン・ショック、2015年のギリシャ危機を乗り越えて、次のステージを模索している。通貨発行権を有する中央銀行は、決済機能を提供するほか、金融政策によって物価に対する相対的な通貨価値をコントロールし、 […]
バイデン政権が2兆ドルの経済対策を打ち出したことを契機に、米国10年債の利回りが0.5%水準から1.6%まで上昇しました。各国で集団免疫獲得によるコロナ禍収束のシナリオが漸く現実味を帯びてきたことから、失業による需給ギャップを許容する経済運営から、雇用正常化に舵を切りました。失業が許容されると、企業は一時的に利益を出しやすくなりますから、株価は一時的なバブル状態を呈していましたが、徐々に落ち着いて […]
論理的思考を持っている方ほど問題解決のプロセスというものに興味がないかもしれません。特にプロセスを意識せずとも、妥当な解決策に辿りつくからです。しかし、一般人には簡単なことではありません。いくつもの問題を抱えるマネージャーにしてみれば、一般人でも妥当な解決策を導くことができる魔法のプロセスを組織に埋め込んでほしいと思うでしょう。ということで、問題解決のプロセス構築に対する需要は大変高い。 日本を代 […]