最近、映画3部作の10年後を描いた、競技かるたに纏わる青春ドラマが始まりました。このドラマも主題歌もとてもよくできていて、その後の展開が楽しみです。息子が打ち込んだ競技だということもあって映画に興味をもったのですが、今回のドラマを見ながら、自分自身の青春時代を思い出し感慨に浸っています。
私は中学生の頃に若い熱血先生に誘われるがまま、バレーボールを始めました。新任の熱血先生の指導が厳しく、先輩部員がどんどん辞めていったチームで、3年生は4人、2年生が2人、あとは僕たち熱血先生に騙されて勧誘された新入生が20数名という状態でした。毎日休みなく厳しい練習が続き、3年生が引退したあと、2年生のキャプテンと、まだバレーを始めたばかりの1年生5人でチームを作って秋の地区大会に臨みました。厳しい練習に耐え抜いたチームは地区準決勝まで進み、そこで評判の高かった中学校に負けました。1年生主体で地区大会3位は大したものです。ところが、負けたあとのミーティングで皆に笑顔はなく、一人、もっとも泣きそうにない奴が最初に泣き始め、続いて、皆、泣きました。このときの涙は今でも鮮明に覚えています。
翌年の春の大会から、地区では敵なし、府大会でどこまで登れるかというチームになりました。いろいろドラマがあって、紆余曲折を経て、3年生の夏には府大会優勝できました。このときの経験を人に話す機会など全くありませんが、ちはやふるを見て、そのときの経験が自分の秘めた誇りになっているということに気づきました。ドラマ版ちはやふるがそうした経験を高校生に授けることをテーマに描かれているところに魅かれてしまっています。
そしてもうひとつ、競技かるたを通じて息子が同じような経験をしました。息子のいたチームが県大会で優勝し近江神宮へ行った活躍には、大きな感動をもらいました。今はわからないと思いますが、息子も大人になったら、そのときの経験の貴重な価値に気づくでしょう。
そのときの自分の思いを綴るためのブログですから、恥を忍んで、書いておくことにしました。本当はもっともっと書きたいくらい、私にとって尊い経験です。