景気動向指数が発表されました。一致指数の下降トレンドが明確に出ていて(下図参照)、景気の基調判断も下方への局面変化にあるとの見方が示されました。
指数の中身をやや詳しく見てみますと、先行指数では、特に新設住宅着工床面積が前月比▲7.4%と目立って悪化しています。過去、消費税増税前のトレンドを見ますと、5%にあがったときも8%にあがったときも1年前くらいから半年前くらいまで明確な駆け込み需要が見られました。この過去トレンドに従えば、今のタイミングで10%にあがる前の駆け込み需要が見られても良いのでしょうが、今回はむしろ逆方向に動いています。
一致指標では、鉱工業生産指数が前月比▲3.7%と大きく落ち込んでいます。米中貿易戦争の影響が多少はあるのでしょうが、やはり内需に力がないことが主因だと思われます。
先行指数、一致指数の下方トレンドは、個人消費や設備投資といった遅行指数にじわじわ効いてきます。2019年は景気の潮目が変わりそうです。