岡山シーガルス頑張れ! 宮下選手頑張れ!

最近はDAZNというスポーツ専門の動画配信サービスが、女子バレーVリーグの試合を放送してくれる。数あるチームの中でも岡山シーガルスが好きで、中継があるときはほぼ必ず見ています。

岡山シーガルスというチームは、極めて特異なチームです。まず、企業に属さないクラブチームであること。ユニホームには所狭しと、いくつものスポンサー企業のロゴが張られています。次に、外国人助っ人を使っていないこと。他の強豪チームには頼れる助っ人がいますが、このチームにはいません。そして、いいプレーをしたときの派手なパフォーマンスが一切ないこと。決めてもミスしても中央にすっと集まって一言二言交わすだけで、コートを走り回ったり声を出し合ったりすることがありません。闘志がないわけでは決してなく、決めてもミスしても、冷静にその理由を考えるという監督の指導が徹底した状態らしい。

このチームは見ていて本当に面白い。とにかく、ボールを落とさない。特に、セッターの宮下選手とエースの金田選手のレシーブ力は、明らかに群を抜いている。世界でもトップクラスだと思う。そして、スパイカーは、状態が悪いときは決して無理せず、ブロックにあてて拾うか、取りにくいところにプッシュして、戻ってきたボールを切り返す。派手なスパイクはないのですが、相手がミスするまで徹底的に粘るので、競って競って勝ってしまう。

宮下選手が全日本のセッターに選ばれるかどうか、まだわかりません。全日本女子チームの中田監督から見れば、多少トスが粗いところが目につくかもしれません。シーガルスでもよく交代させられています。しかし、彼女のプレーには随所にアスリートとしての才能が感じられ、見ていてとても面白い。Vリーグのどこにでもいるセッターのようにこじんまりと小さくまとまることなく、スパイカーを振り回すトス回しを続けてほしい。

岡山シーガルスでこの宮下選手のトスを打ちこなしているのが、エースの金田選手とオポジットの渡邊選手。金田選手はとにかく肩がやわらかく、クロスとストレートの打ち分けがとても上手。高さもパワーもないから華はないのですが、あれだけ打ち分けられたらブロックしにくいと思う。渡邊選手はサウスポーで、久光の長岡選手ほどのパワーも高さもないものの、一歩の助走でジャンプできる選手なので、早いトスを打てる。また体幹が強いので、ボールに伝わる力が強く、軽く打っているようでピシッと決まる。渡邊選手が全日本でどこまで通じるかも見てみたい。

今シーズンはプレミアカンファレンスで2位を確定させました。スパイカーが足りずVリーグチャンピオンにはなれないと思いますが、他チームとは一線を画した戦い方は、見ているわれわれを魅了します。そして、シーズン終了後にシーガルスから誰が全日本に選ばれるかも楽しみです。

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