歯科衛生士さんの起業 – 2nd thoughts

昨年このトピックについて簡単に記載しましたが、それ以来、歯科衛生士さんの起業機会に思いを巡らせています。デンタルエステという言葉が徐々に目につくようになり、これをサービスとして提供しているクリニックや、技術を広めることに特化した研修サービスが出てきています。その内容は幅広く、1) ホワイトニングやバッカルファット除去といった美容系メリットに訴求するもの、2) 歯ぎしりやくいしばりといった症状を緩和する医療系メリットに主眼をおくもの、3) 口腔内外のマッサージを通じてリラクゼーション効果に訴求するものといった多様な内容が含まれます。2)のマウスピースを用いる治療などでは健康保険が適用できるケースがあるものの、基本的には自由診療でのサービス提供になることから、一般消費者から見れば決してリーズナブルではない価格で提供されています。

歯科衛生士さんが主役になりうる3)に関していえば、60分程度のメニューが消費税を別として10,000円から15,000円程度の価格帯で提供されているようです。歯科クリニック経営という観点からみれば、この価格は同じく歯科衛生士さんが主役になるスケーリング(歯石除去:患者負担3,000円程度)と同等レベルであり、自由診療といえども大きな稼ぎにはなっていないことが推察されます。歯科衛生士さんがサービスの主役でありながら、歯科クリニック経営という枠組みのもとでサービス提供すれば、歯科衛生士さんへの還元はそんなに大きくならないことがわかります。

世の中のマッサージサービスを俯瞰すると30分3,000円、60分6,000円から10,000円程度の提供価格で成り立っています。歯科クリニックとは切り離して、歯科衛生士さんが独立して提供できるメニューへの需要とその価格帯を確かめることができれば、歯科衛生士さんの起業がより具体的になります。現在、そのパイロットテストを実施しています。徐々に仲間も増え、起業の道筋が見えてきました。進捗はまたここで報告します。

ブログを更新したときや、趣味やビジネスに関する興味深い記事を見つけたときにTweetしています!