歯科業界の市場規模について日米で比較を試みましたが、専門職給与についても数字を集めてみました。そもそも経済力の差が相当あって日米の給与水準には既に大きな差がありますが、歯科業界の専門職給与を見てみると、2倍から3倍、或いはそれ以上の差が見て取れます。
歯科医師も歯科衛生士も国家資格で、資格を得るために数年を費やす必要があります。歯科医師の大学プログラムは現在6年であり、修了後、国家資格に合格したあと、更に1年の臨床研修が義務付けられていますから、合計7年の修行を経て現場に出てこられています。修行年数と年収が比例するというわけでは決してありませんが、表に出ている年収水準はやや寂しいと感じますし、これから歯科専門職を目指そうとされる若い方々が魅力を感じる水準になっていないように思います。
この背景には様々な要因があり簡単に改善できるとは思いません。ただ、市場規模や主要プレーヤーの規模の相違と合わせてみると、根っこの課題は同じではないでしょうか。